「いじめ」はいつ誰が被害にあうかわかりません

ただ生きているだけでいじめに遭うことも…。
どんなにお子さんが強く、賢く見えても「うちの子は大丈夫」とは限りません。
今回は、もし子供がいじめに遭遇してしまったらどうすればいいのか。
いじめに遭ってしまった時に使えるヒント・対処方法や親でもできるいじめ対策などを見ていきましょう。
子供の人生を壊す「いじめ」

「いじめ」は、人が社会生活を送る上で様々な場面で遭遇する問題です。
事例としては多いものの、いじめは決して簡単な問題ではありません。
対処法を間違えたり、手遅れになってしまった場合、子供のトラウマになったり、命の問題となる場合もあります。
いじめには気が付きにくい
いじめは、大きな傷や現場を目撃する以外なかなか気が付きにくい問題です。
また、いじめ被害者の年齢が上がるほど、会話の中でいじめを発見するのは困難になります。
思春期ごろになると、そもそも会話が難しかったり、「自分がいじめにあっている」という告白をすることそのものが自分の自尊心を傷つけてしまうことになりかねません。
また、大人への不信感から「保護者」「先生」などの周囲の大人すべてにいじめの事実を隠してしまう場合もあります。
また、子供自身が「いじめは子供の問題」と考えている場合、「大人が介入することではない」との考えから大人に話さない、という場合もあります。
その他、先生や親という「大人」に介入させたことで、報復としてさらにいじめが激しくなることを危惧している場合もあります。

早く気が付かないと手遅れになる、
なのに子供は隠したがっていしまう…。
子供とコミュニケーションを
早期にいじめを察知するためには、子供とのコミュニケーションが不可欠です。
親としては、例え「年頃の子供とは会話が難しい」と感じても、しっかりとコミュニケーションをとる必要があります。
このとき、子供が安心してコミュニケーションをとれるように、
- 子供の話を後回しにしない
- 子供が話をしてきたタイミングで聞いてあげる
- 子供の話を遮らない
このような意識が足りないと、子供は「どうせ親は自分の話を聞いてくれない」という不信感につながってしまうこともあります。
その場合、もう2度と話をしてくれなくなるかもしれません。
その他にも、子供と目線を合わせて話す、適切なタイミングで相槌をうちながら話を聞くといった、子供に寄り添った姿勢が重要です。
いじめのサインは?
子供の様々な言動・行動から、いじめの存在を察知できる場合があります。
たとえば、最もわかりやすいサインとしては「沈んだ表情」や、「目線をあわせたがらない」「明らかに口数が減った」などのサインがあります。
また、服や持ち物が頻繁に壊れたり汚れたりしている場合などは、持ち物を壊されるようないじめを受けている場合もあります。
もちろん、体にアザや傷ができている場合もわかりやすいサインといえるでしょう。
以前よりも明らかに、異常なほどお金を頻繁にねだられるような場合にも、匠に用途を隠していても、いじめでお金を要求されている可能性もあるでしょう。
いじめのサインは、
- 沈んだ表情
- 目線をあわせたがらない
- 明らかに口数が減った
- 服や持ち物の汚れ
- 持ち物が壊れている
- 体のあざや傷
- 納得できない用途の金をねだられる
親ができる対処
では、子供がいじめにあっていることがわかった場合に、親としてはどのような対応が考えられるでしょうか。
親ができる対処法や、親としていじめにどう向き合うかといったことを解説します。
かけてあげられる言葉
親としては、子供がいじめにあっているということはショックなものです。
子供への愛情が深ければ深いほど、そのショックは大きいといえます。
しかし、子供のいじめを子供から直接聞いたにしろ、親の側が察知したにしろ、「どうして言わなかったの!」と感情的に問い詰めるのは絶対に避けるべきです。

傷ついてショックを受けているのは子供自身だと言うことは忘れないでください。
親がかけてあげられる言葉としては、「自分はなにがあっても子供の味方だよ」と、自分がそばにいると安心させてあげる言葉や、「話してくれてありがとう」「つらいことを経験したね」という、子供の辛さを受け入れて感謝・共感する言葉があります。

動揺して取り乱すことは絶対にやめてください!!
親が動揺すれば、子供はさらに動揺します。
しっかりと子供の話に向き合い、落ち着いて子供のいじめに向き合ってあげましょう。
ネットいじめの問題も
近年では、SNSやメッセージアプリの「グループ機能」を使った「ネットいじめ」といういじめも存在します。
ネットいじめは、多くの親世代が経験したことのないタイプのいじめです。
親自身の理解が足りていないと、「所詮はネット上の話だから大したことではない」と、いじめを軽く見てしまう危険性もあります。
しかし、子供が直面しているネットいじめは、表立って行われるいじめよりもさらに陰湿で、悪質です。場合によっては、深刻な結果を招くこともあります。
匿名のSNSでのいじめの場合、犯人が特定できないまま「学校に来るな」、「○○は性格が悪い」といったような、「言いっぱなしの悪口」でのいじめもあります。
こうした問題には、学校や警察など、組織的に対応してくれる場合があります。
この様な対応をしてもらうためには、いじめの証拠をしっかりと集めておくことが必要です。
スマートフォンやPC画面のスクリーンショットを撮っておくことや、動画や画像があればそれらも提出できるよう整理して保存しておくと良いでしょう。
NPO法人に相談すると言うのも手です。
親はでしゃばりすぎない
親は子供の味方としていじめの問題に向き合う姿勢が必要ですが、最終的にいじめと向き合い、解決していくのは子供自身です。

「子供が何を望んでいるか」ということを親が理解していないと、親子の間で対応の温度差が生まれる場合も。
例えば、親が学校に乗り込んで怒りのままに教師やクラスメートを怒鳴りつけたりするのは最悪の対応でしょう。
たとえ、それによっていじめがなくなっても、それはあなたのせいで子供が腫れ物扱いされる様になっただけ。
子供がその後の気まずい思いをしたり、クラスから浮いてしまう危険性があります。
親は何よりも子供が何を欲しているのか、対話して見極めなければいけません。

大丈夫です。あなたが向き合えばきっと話してくれます。
いじめ解決の手順
いじめを解決するには手順があります。
まず、いじめがどのように行われているのか、「事実の確認」があります。
たとえば持ち物への破損・汚損などの被害がある場合、写真などが証拠となります。
怪我などがある場合には、怪我の写真、病院への受診をすることで、いじめによる実害が出ているという証拠付けになります。
メールやSNSでのメッセージも証拠となりますが、発覚を恐れた相手がメッセージを削除するのはよくある方法なので、スクリーンショットを残しておきます。
また証拠集めと合わせて、クラスメートやクラスメートの父母、学校関係者、保健室など、いじめに関する情報も並行して集めておくのがよいでしょう。
その証拠をもとに今度は交渉を行います。
交渉はいじめ相手ばかりではなく、学校(教師)など教育機関との交渉が大前提です。
こうした相談や交渉の結果、いじめ加害者からの謝罪や、学校によるいじめへの対処が行われた場合には改善が見込めます。
しかし改善が見られない場合には、外部への働きかけも重要です。
学校との交渉で解決に至らない場合には、教育委員会をはじめ、法務省が設置している「子どもの人権110番」などの人権相談窓口、弁護士など法関連の相談窓口もあります。
被害の程度によっては、警察機関に介入してもらう必要もあるでしょう。
マスコミなどのメディアの力を借りるという方法もありますが、子供自身をいじめの標的から守る選択としては、転校をして環境を変えるという選択もあります。
どうしようもない時は、迷わず探偵へ!
いじめの証拠集めや、いじめへの対処は難しいものです。
いじめの対応に手慣れている親というのも少ないでしょう。
探偵の中にはいじめ調査・対策のプロフェッショナルもいます。
探偵自身がいじめの犯人に何かをする、というわけではなくとも、証拠集めの方法についてのアドバイスや、各種相談窓口を案内したり、親では思いつかなかった解決法を提案できる場合もあります。
親と子で話し合ってもどのような解決法があるかわからない場合や、対処法が見つからない場合には、迷わず探偵へ相談してみてください。
いじめは子供が解決する問題ですが、子供だけの問題ではありません。
親、周囲の大人、教師、そして、必要があれば探偵の力を借り、大切な子供の心と命を守る行動を取りましょう。
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