今回は、探偵によるストーカー調査について解説します。
人に対する好意や執着・あるいは恨みのような感情から、つきまとい・まちぶせや無言電話などを行うストーカー。そんなストーカー被害は、基本的に警察に届け出ることで解決しますが、場合によっては対処してくれない場合も。
そんな時は、探偵によるストーカー調査が役に立ちます。
ストーカー調査とは

探偵が行うストーカー調査は大きく分けて3つ種類があります。
- 見守り調査
- 盗聴器発見
- その他証拠収集 のことを指します。
以下、それぞれ具体的に解説していきます。
1.見守り調査
見守り調査では、探偵が依頼者を尾行し、ストーカーがついていないかをチェックします。

まさに『見守り』ですね
見守り調査では、依頼者に移動コースなどを事前に決めてもらい、探偵が依頼者を見守り、ストーカーがいた場合その証拠を撮影・録画し証拠を収集します。
ストーカー行為を裏付ける証拠を撮れれば、これを警察に提出してストーカーを逮捕することができます。
2.盗聴器発見
ストーカーが盗聴器を仕掛けた可能性がある場合は、探偵が盗聴器を発見することもできます。
探偵に依頼すれば、専用機器などやこれまでの経験などを使って、スムーズに盗聴器の有無を調査してくれます。
盗聴器は、馴染みのある機材ではありませんし、実際あったとなると大きなショックを受けることにもなりかねません。

盗聴器発見は、探偵に任せるのをお勧めします。
3.その他証拠収集
その他にも、探偵に相談して
- DMやトーク履歴など、証拠になりそうなもののアドバイス
- その他嫌がらせの証拠
- 汚物が置かれていた場合、その犯人を突き止める など
ストーカーに関するさまざまな証拠を入手することができます。
ストーカー調査の目的は証拠を集めること
探偵の「ストーカー調査」の目的は、「証拠を集め、警察を動かすこと」です。
前提として、探偵には犯人を逮捕する権限がありません。現行犯の場合なら、探偵も犯人をその場で逮捕できますが、これは探偵だけでなく全ての市民に与えられた権利です。
現行犯人の逮捕は、司法警察職員に限らず、逮捕状がなくても一般人問わず誰でも、行うことができるとされている。
wikipedia|私人逮捕
なので、ストーカー対策で最も有効な対策手段は、当然警察にストーカー犯を逮捕してもらうことです。
その為に「ストーカー規制法」のような法律も用意されていますが、ストーカーはその行動の特性上、「これがストーカー行為だ!」という断定が難しく、ストーカー犯がいくらでも言い逃れができてしまう行為となってしまっています。
警察は基本的には民事不介入で、男女関係のもつれなどには干渉しないという場合ほとんどです。
そうした現状で、警察を動かすには多くの「ストーカー被害の証拠」が必要になり、その証拠を集めるために探偵が有用なのです。
探偵の集めた証拠なら「ストーカー行為の証拠を集めて警察に提出し、警察を動かすこと」ができるからです。
ストーカー被害の証拠の実例
探偵は、ストーカー被害の証拠を集めますが、ストーカーを訴えるための証拠はどのようなものがあるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
ストーカー行為が写った写真や動画など
例えば、ストーカー犯が実際に付き纏っていることがわかる写真や動画・あるいはストーカーから暴言を吐かれている録音などは、警察を動かす材料になりえます。
探偵は、培った技術を使い、こうした証拠を集めます。
ストーカーから送られてきた物
ストーカーから送られてきた手紙や贈り物(剃刀入りの封筒なども)は、証拠として集めます。これは、探偵が集めるというより送られてきたものを探偵に渡してしまうのが良いでしょう。
探偵に渡す際には、送られてきた日付と時間も合わせて伝えておくと良いでしょう。
ストーカーからの連絡などの履歴
ストーカーは、TwitterのDMやライン・インスタグラムのメッセージなどで頻繁に・異常な数の連絡を送ってくる傾向があります。
それらの履歴は、記録しておくことでストーカー行為の証拠となります。
医師からの診断書
もし、ストーカー犯から暴行を受けたり、ストーカー行為によるストレスで精神を病んでしまい医師から診断を受けた場合などは、ストーカー行為との因果関係を明らかにするため、それらを診断した医師による診断書が必要になります。
診断書があれば、警察を説得する際も、ストーカー犯と法廷で戦う時も有利になります。
事実の時系列などの記録
実際に受けたストーカー被害を時系列立てて記録しておくことも重要です。
「自分で書いたものなんて証拠能力あるの?」と思う方が多いかもしれませんが、日記やブログのような物でも十分証拠として採用され得ます。
参照:wikipedia|証拠
要注意!ストーカー行為の実例
ストーカーは、先ほども書いたように対処が非常に難しい犯罪です。
しかし、同時に非常に危険な犯罪でもあり、つきまといや無言電話など、から家屋侵入。果ては殺人など対処が遅れ、取り返しがつかないことになってしまったケースが、過去いくつもあります。
- つきまといや待ち伏せ、進路妨害
- 知り得ない情報を知っている
- 親しくないのに面会・交際を要求してくる
- 無言電話や謎のアカウントからの大量のメッセージ
- 汚物や刃物などが送り付けられる
- 暴言や名誉毀損(インターネット上を含む)
- 「リベンジポルノ」のような名誉毀損に当たる行為
以上のような行為を受けていて、明らかな証拠がある場合は、警察への相談をおすすめします。
犯人の身元や、ストーカー行為の証拠が掴めない時は、探偵に相談しましょう。
合わせて、必要な対策も取っておきましょう。こちらの記事をどうぞ
ストーカー調査の費用
ストーカー被害に遭っていて、実際に探偵に依頼して問題を解決したい!と思っても、どのくらいの費用が掛かるのか事前にわからないと依頼しにくいかもしれません。
ストーカー調査の費用の相場は、5万〜50万円程度です。ただし、調査内容や依頼する探偵社によって費用は異なります。
依頼する際は、必ず複数の探偵社に見積もりをとってもらい、比較した上で納得できる探偵社に依頼することをおすすめします。
ストーカー調査の詳しい費用については以下の記事をご覧ください。
ストーカ調査なら探偵に!
昨今は、ネットの普及もありストーカーや嫌がらせが起こりやすくなってしまっています。
ストーカーは擦り傷とは違い、放っておいて治るようなものではありません。適切な対処を適切なタイミングで行わなくては、最悪の事態を招くかもしれません。
ストーカー調査は、ぜひ探偵にご依頼ください!