
面接した新入社員がどんな人なのか知りたい。
優秀な人材を登用できればいいですが、問題のある社員や会社にとって不利益になりうる候補者を採用してしまうと会社にとって重大な損失になりえます。
そんな時に役立つのが探偵や興信所による採用調査です。今回は、採用調査を徹底解説します!
採用調査とは?
採用調査とは、どのような調査なのでしょうか?
まずは、ここでは採用調査の概要を解説します。
採用候補者の事前調査
採用調査とは、「採用前の採用候補者の身元や素行を調査すること」です。
採用の際は、書類選考や面接など会社が定めた手順を踏むことでしょう。
しかし、「経歴・学歴が嘘」だったり、「面接で見せた人柄が虚飾」だったり。
そのような事例は多数存在します。
そうした「ミスマッチ」をなくすために、探偵による採用候補者の事前調査が役立つのです。
人事関連の調査の一つ
採用調査は、人事関連の調査の1つです。探偵は採用者だけでなく、部長候補者・業務委託企業など人事にかかる調査を行います。
人事関連の調査例は以下の通りです。心当たりがある方はぜひ探偵に相談してみてください。
- 業務委託先の動画スタジオの実績
- 部長昇進予定の社員の素行調査
- 重要情報を扱う部署を任せる社員の財政状況調査
- 外国籍従業員の経歴調査
- 産業スパイの疑いのある社員の調査
などなど、社員の採用から重要ポストを任せる際の素行調査、産業スパイ対応までその調査は多岐に渡ります。

スパイなんてバカな!!
うちの会社には関係ない!
と思われる方も多いでしょうが、日本には多くのスパイが潜んでいると言われています。
重要な情報が漏れてしまえば会社に甚大な被害が出るだけでなく、存続すら怪しくなってしまいます。警戒を怠るべきではないでしょう。

企業イメージが悪くなることもあるよね…
採用調査の費用
採用調査の費用相場は、1名あたり30000円から40000円となっています。
ただし、依頼する探偵社(興信所)や調査の難易度などによって費用は変わってくるので、納得できる費用感の探偵社に依頼することをおすすめします。
加えて、その他の人事調査の費用相場は以下の通りになります。
- 非役員(一般社員)の人事調査:30000円〜100000円
- 役員の人事調査:100000円〜150000円
- 産業スパイ対策調査:200000円〜
探偵が調査に使った時間(例えば、1時間調査員1人あたり1万円)に応じて費用がかかる探偵会社もあります。
採用調査の方法
最後に、探偵がどのようにして採用調査を行うのかを簡単に解説します。
実際に行う調査の種類は以下の通りです。
- 尾行・張り込み・聞き込みなどの直接調査
- 電話による聞き込み
- SNSのチェック・追跡
- 非公開情報の第三者開示請求
探偵は、こうした合法的な手段をもって調査を行います。
採用調査を依頼するときの注意点
採用調査を探偵に依頼するのは合法ですが、いくつか気をつけるべきことがあります。
ここでは、採用調査を規制する法令や国の指針を紹介します。
職業安定法
職業安定法は、労働者の雇用の安定と職業生活の充実を目的に定められた法律です。
ここでは、人種や社会的身分、門地などを理由に差別的扱いをした場合に罰則が設けられています。
探偵も宗教や部落差別に繋がる内容を目的とした調査を行ってはいません。
しかし、調査で得た事実として報告書に
「〇〇という宗教法人の集まりに出席していた」「対象者の母親のルーツは××のようである」
という書き方をすることはあります。
この事実を理由に採用の合否を判断すると、職業安定法違反となってしまう可能性があるため、注意しましょう。
厚生労働省の指針
就職差別に繋がる恐れのある具体的な事項を厚生労働省が定めています。
- 出自や家族など本人に責任がないこと
- 思想や宗教など、本来は自由であるはずのもの
- 必要のない書類の提出をはじめとする「不適切」な選考方法
これらは罰則付きではありませんが、採用調査で得た事実を使って偏見をもった採用はしてはいけません。
特にSNSが普及しているこのご時世、不適切な採用調査を依頼したり必要以上の質問をしたりすれば、すぐに広まり炎上します。

会社のイメージダウンにもつながりますので、細心の注意を払うのがベターでしょう。
採用調査で安心できる採用を!
採用は、企業の将来を決める最も重要な選択と言えます。
日本は制度上一度採用してしまったら、よっぽどのことがないと解雇できません。採用の際、気になることがあれば迷わず探偵・興信所に採用調査を依頼しましょう!
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