駆け落ち調査の概要を徹底的に解説します。
駆け落ちとは、なんらかの事情により、交際や結婚が許されない男女が結ばれる環境を求めて一緒に逃げることです。
探偵への調査依頼の中には「駆け落ちした娘を探して欲しい」「不倫相手と消えた妻の行方を知りたい」というものがあります。
駆け落ち調査とは
そんな声が聞こえてきそう
交際は、いつも順風満帆に行くわけではありません。
本人同士では交際や結婚をしようとしているのに、両親の反対を受けてしまうことがあります。
このような場合、彼らが両親や周囲に行き先を知らせずにどこかへ逃げてしまうということがあります。こうしたことを駆け落ちと呼びます。
このように、駆け落ちをした二人の行き先や連絡先などを調査するのが「駆け落ち調査」です。
探偵は、調査依頼を受けて、探偵独自の手法によって駆け落ちをした二人を捜索します。
具体的には、
- 探偵事務所が持っている独自のデータベースを利用
- 駆け落ちをした二人の周辺・関係者からの聞き込みをもとに捜索
を行います。
それに加えて、本人たちの周辺から聞き取った情報をもとに、探偵独自の分析を行い、駆け落ちした対象の行き先の見当をつけ見つけ出します。
駆け落ちした人の行き先は?
駆け落ちというと、「まったく家族から見当もつかない場所へ逃げている!」と思われがちですが、実は駆け落ちをする状況から予測できる場所にいるというケースが多くあります。
行先の候補としては以下が挙げられます。
- 駆け落ち相手の家・友人の家
- 仕事が多い都会・町
- 海外などに移住
- ビジネスホテルや車中泊
まず、駆け落ち相手の家に転がりこんでいたり、二人の共通、またはどちらかの友人の家に厄介になっているというケースがありえます。
また、駆け落ちをした先で二人で生活をすることを考え、仕事が多い都会・町へ行っているという場合も比較的よくあるケースです。
厄介なのは、駆け落ちをずっと前から計画していて、資金なども充分に蓄えている場合で、このような場合は海外などに移住しているケースもないわけではありません。
一方で、なんの計画もなく、突発的・衝動的に駆け落ちを決意したような場合には、ビジネスホテルや車中泊を繰り返して、あてもなく逃げ続けているというケースもないわけではありません。
駆け落ちした人を自分で探す方法
「家族が恋人と駆け落ちしてしまった!」となって、すぐに探偵に依頼する気持ちにはなれないかもしれません。(人探しは痕跡が残っている初動が肝心ですが、馴染みのない探偵になかなか依頼しにくいのは無理もありません。)
ここでは、そんな方に向けて自分で駆け落ちした人を探す方法をお伝えします。
まずは警察に捜索願を出す
まず、駆け落ちをした二人を自分で探す方法の一つとしては、警察への捜索願を出すことが第一です。
ただし、警察は本人の意思で離れた行方不明者を発見したとしても、未成年のような特異行方不明者でもない限り、本人の意思に反して連れ戻ることはありません。
また、そもそも警察へ捜索願を出しても、事件性がないと判断されるいわゆる「恋愛がらみ」の駆け落ちの場合には、あまり熱心に捜索されない可能性はあります。
しかし、あてどなく突発的に駆け落ちをしたような場合や、男女のいずれかの素行が悪い・逮捕歴があるなどの場合は、警察による捜索の網にかかる可能性があります。
また、男女のどちらかが未成年者である場合には、刑法第224条に定める「未成年者略取及び誘拐」の罪に該当する場合があるため、警察がどうせ捜索をしてくれないと決めつけるには早計といえます。
警察に捜索願を出すことは、探偵も依頼を受理する前におすすめしています。
行方不明者を自力で探し出す
警察への捜索願の提出のほかに、自分自身で駆け落ちした二人を探す方法としては、知人への聞き込みぐらいしか思いつかない、と考える方もいるでしょう。
しかし、その他にも様々な方法があります。解説していこます。
住民票の除表から現住所を特定
まず、駆け落ちした二人が駆け落ちをした先で部屋を借りる場合には「住民票の除票(もとの住所の削除された住民票)」が必要となる場合があります。
この「除票」には、転出先(引越し先)が記載されるため、これによって引越し先を知ることができる場合があります。
参照:住民票の除票とは
戸籍の附票から現住所を特定
また、住民票と性質の似た公的な記録として、「戸籍の附票」があります。
親子など、同一の戸籍にある人は戸籍の附票を請求することができ、これも住所変更をした履歴を確認することができます。
参照:戸籍の附票とは
転居届から近くの郵便局を特定
また、二人が郵便局に「転居届」を出していれば、旧住所へ送られた郵便が転居届に記載された新住所へ自動的に配送されます。
一般のはがきや手紙では追跡サービスは使えませんが、「簡易書留」や「ゆうパック」などを使うと、荷物の配達確認サービスが使えます。
細かな住所までは調べられませんが、少なくとも管轄の郵便局までは調査が可能ということになります。
自分で調査するデメリットは?
駆け落ちした二人を自分で調査する場合、駆け落ちした二人との血縁関係・戸籍関係によっては公的書類で調査することができます。
しかし逆に言えば、ホテルを転々としている場合のように、一切公的な届出をせずに逃げ続けているというような場合には、そこで完全に行き先がわからなくなってしまいます。
また、駆け落ちをするほど思いつめてしまった二人ですから、そこへ追い込んだ張本人ともいえる家族が新住所を調査しているとわかれば、すぐにまた転居してしまったり、さらに関係が悪化する危険性もあります。
自分で調査する場合は費用も最小限ですが、このようなデメリットがあることは把握しておくのがよいでしょう。
探偵事務所のような存在が、あくまで第三者が調査しているという体裁を整えることは、二人を余計に刺激しないというメリットがあるのです。
駆け落ちは初動の遅れが命取り
駆け落ちをしてすぐに調査を依頼していれば、まだ追跡が可能な範囲にとどまっていてすぐに発見・再会できるケースが多いです。
それを、いつまでも有効な調査をしないまま時間が経過してしまうと、いくつかの滞在場所を経由したうえで新しい暮らしの準備を整えてしまうかもしれません。
駆け落ちという決断をした二人も、やはり駆け落ちをした当初は不安や恐怖心があるのが普通です。
このような段階ですぐに探偵に調査を依頼すれば、すぐに見つけられる可能性も高くなります。
初動の速さは、駆け落ち調査の難易度を決定づける大きな要素のひとつであるといって間違いありません。
駆け落ち調査の依頼は探偵まで!
昔から悲恋をテーマにした小説や寓話にも登場する駆け落ちですが、時代が進んだ現代であっても、一定数の男女が駆け落ちという選択をします。
駆け落ちをする時点で、男女とその両親との間に何らかのトラブルがあることは間違いありません。
駆け落ちをした当初は意地になって、「もう自分の家族ではない」「好きにすればいい」などと、調査を行わない人もいるでしょう。
しかし、数日後・数ヶ月後・数年後に後悔して調査を依頼しても、すでに手遅れ。2度と会えませんでしたなんてこともありえます。
駆け落ちをした家族を探したいのであれば、自力で探す方法、警察の捜索願、そして探偵事務所への依頼と、取れる対策をできるだけ早く取っておくのが最も良い方法なのです。
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